プログラマーの仕事はPCを動かすプログラム言語を用いてプログラムを組み、さまざまなシステムやソフトウェアを開発することです。システムエンジニアと混同されることがありますが、システムエンジニアはシステム開発全体の指示やテストをするのに対し、プログラマーはシステムエンジニアが設計した通りにシステムが作動するようプログラムを組むのが仕事です。
システムやソフトウェアはプログラムを組み上げたからといって完成したわけではありません。仕様書通りに作ってもなんらかの不備で意図したように動かないことがあり、この「仕様バグ」を見つけるのもプログラマーの仕事のひとつです。
プログラムを組んだ後に何回もテストを行い、不具合を修正することでようやくシステムやソフトウェアが完成するわけですが、このテストや修正は一朝一夕でできるものではありません、中には何ヶ月もかけてテストをする場合もあり、根気や忍耐力が試されます。また、それ以外にもリリース作業や機能仕様書の作成などもあり仕事内容は多岐に渡っています。
システムエンジニアから渡される仕様書は詳しく書かれているわけではないため、プログラマーは内容を把握し頭の中でプログラムに変換しなければなりません。問題を解決する方法や手順のことを「アルゴリズム」といいますが、プログラマーにとってこのアルゴリズムをどのように構築していくかが重要なポイントなのです。
プログラマーの活躍の場は多岐に渡っているため、仕事範囲や使用するプログラム言語はそれぞれの業界で異なります。業界別にどのような仕事があるか、見ていきましょう。
Webプログラマーは主にWebサービスを作成するのが仕事です。たとえばECサイトのようにPCやスマートフォン、タブレットなどのデバイスから注文して売買ができるサイトで、「商品を探す」「顧客情報をデータベースで管理する」「IDとパスワードで会員情報を引き出す」などができるようなプログラムを組み立てています。開発にはPHPやJava、Rubyといったプログラミング言語が用いられていますが、これ以外にもページを表示させるHTMLやCSSの知識、データベースを操作するSQLの知識も必要です。
アプリケーションプログラマーとは、PCやスマートフォンのアプリを開発するプログラマーのことです。「どんなアプリを開発するのか」目的によって開発に用いられる言語は変わってきますが、一般的にはObjective-CやJavaが使われており、スマートフォンではAndroidはJavaを、IOSではObjective-CやSwiftを使用しています。ですが、最近は従来の言語よりも読みやすく書きやすいPythonの方が作業効率が上がるとして使用する機会が増えています。
ゲームの開発を行うゲームプログラマーはプログラミングで、CやC++などの言語を使用し、キャラクターを動かしたりゲームを進行させたりします。それ以外にも、ゲーム開発用のフレームワークであるUnityやCocos2d-xを使って開発することもあります。
汎用機系システムプログラマーとはCOBOL言語を使って金融システムの開発か企業の基幹システムの開発を行うプログラマーのことです。
プログラムを組み立ててシステムやソフトウェアの開発をするプログラマーですが、「労働時間が長い」「人手が足りない」といった理由から仕事をきついと感じている人も少なくありません。また、業務の大半を占める「テスト」ですが、かなり時間がかかるうえ、内容によってはせっかく作ったプログラムも不要になることもあるため、モチベーションを維持するのが大変です。
3Kといわれている介護職ですが、環境が改善されず仕事がきついと感じるようなら思い切って職場を変えてみるのもひとつの方法です。転職のノウハウを持っている転職エージェント「きらケア」を利用しましょう。応募書類の添削や面接の対策などキャリアコンサルタントが徹底的にサポートしてくれるため、より自分に合った職場を見つけることができます。